形を保つとは、価値と品位を保つこと。

味が良く、日持ちがする食品でも、形が崩れていたら…。食品としての価値は変わりませんが、市場に流通する商品としての価値はゼロに近くなってしまいます。顧客である消費者の手に届き、口へ運ばれるまで、その形と品質を保ち続ける。消費者にとっては当たり前のことかもしれませんが、それを仕組みとして作り上げるのは、弛まぬ努力のたまものです。その努力の向かう先を、他に振り分けることができるなら、今までにない、新しい味やおいしさを、お客さまに提供できる可能性もまた高められるのではないかと考えます。食品の価値と品位を保つこと、それもヤマホの仕事です。

保型性、保湿性、保存性。「キープホイップ」にすべておまかせを。

「キープホイップ」は、酵素を用いてデンプンを加水分解し、精製して開発された、無色透明(粉体では白色)・低甘味の糖質(デキストリン)です。水に溶かすことが可能で、粉末素材や卵液・卵、乳化した油脂類との親和性が高いのが特徴。混ぜ合わせた素材が泡立つ力を強める効果により、製菓・製パン企業様の多くで採用されているヤマホの看板商品の一つです。起泡力だけではなく、粘稠性や被膜性にも優れ、「輸送による崩れを防ぎ、食品の形を保つ」「食品の表面をコーティングし、艶を与える」「酸素透過度が低く、酸化防止・香りの保持」といった効果をもたらします。粘性液体(リキッドタイプ)の「キープホイップ Lタイプ」と微粉体(パウダー)の「キープホイップ Pタイプ」の2種類があり、さまざまな食品製造へ柔軟に対応します。

口溶けがさらり。軽さがふわり。ホイップの味が変わります。

ホイップのオーバーラン(空気の含有量)を高めるのにも、「キープホイップ」は力を発揮します。さらに、保型性も高まり、冷凍後に解凍した際の「表面クラック」を防ぎます。また、離水性が少なく、生クリームを絞り袋から絞るときのキレも良くなります。カスタードクリームで使用いただくと、過冷却でのパサつきを防止。常温・冷蔵保存時の保存性も高まります。クリームの他にも、スポンジケーキ、シフォンケーキ、ムース、メレンゲにも利用でき、ソフトでかつふっくらとした仕上がりに。しかも保湿性も向上します。